実は私、HSPなんです② 私が読んだHSPの本・前編
前回は簡単なHSPの説明と、オススメのHSPを取り扱ったサイトを2つ紹介しました。
そして今回は、私が独学でHSPについて勉強するために色々な本を読んだ中で、私がオススメできる本を紹介してみようと思います。
鈍感な世界に生きる敏感な人たち
まずはイルセ・サンさんの鈍感な世界に生きる敏感な人たちという本です。
こちらは私がHSPの存在を知って初めて購入した本です。その頃はまだ今と違ってHSPについての書籍が少なくて、インターネットで色々と調べて本屋さんに取り寄せてもらって購入しました。
著者のイルセ・サンさんは自身もHSPなんだそうです。仕事は牧師、心理療法士をされていて、デンマークで長年色々な人と対話することが多く、HSPの人とも接する機会が多いために「HSPの特徴を知ることがHSP本人の助けになる」と気づき、HSP向けの講座や公演も数多くされているという人です。
本の内容としては、
・1章 鈍感な世界に生きる「敏感な人」とは
HSPの説明と7項目に分けてHSPの人が持っている能力について説明してあります。あと、7個目の能力の後に少しだけHSS型HSPにもふれています。
・2章 「敏感な人」が抱えやすい心の問題
HSPが抱えやすい心に問題4つと、なぜそういう問題を抱えてしまうのかや解決法などが、それぞれの問題にたくさんの項目で挙げられています。
・3章 「鈍感な人たち」とうまく付き合うには
HSPの特徴を持つ人は、人口の約20%!ということは、周りは非HSPの数が圧倒的に多いという事です。この章ではそんな環境の中でHSPが非HSPと接する時にうまく付き合えるように11個の方法が紹介されています。
・4章 「敏感な自分」とうまく付き合うには
HSPの人ならわかるとは思うけど「なんで私ってこうなんだろう?」って自分を責めてしまうことが多々あります。そんな自分を責めなくなれる8個の方法が紹介されています。
この他にも、自己診断テストが付いているので「自分は本当にHSPなのかな?」と疑問を持っているなら、この自己判断で確かめることもできるし、最後に少しだけど「HSPのためのアイデアリスト」というものがあって、HSPの人はこういう活動をすると心地よく過ごせるよ!というアイデアも書いてくれています。
この本を読んで初めてHSPがどういう人たちなのかを知って、今まで自分が感じていた悩みを共有している人が他にもたくさんいることが嬉しくて救われた気持ちになったし、「私にはみんなが平気に出来ていることが、難しく感じている。」「私ってみんなより劣っているのかな?みんなと同じレベルになるためにまだまだ努力が足りていないから、もっとがんばらないと!」と自分を責めていたけど、もともと他の人と自分の感じ方が違ったということに初めて気づくことができて、自分の努力不足や自分は劣った人間とかの問題ではなかったと目からうろこ状態でした!まさに著者のイルセ・サンさんが言っていた「HSPの特徴を知ることがHSP本人の助けになる」という一冊でした。
私が初めてふれたHSPの本がこの本で良かったと思う一冊です。
敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント
こちらも「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」の著者であるイルセ・サンさんの本です。
この本ではHSPの中でも内向的・外交的な人がいるし、非HSPの人でも内向的な人はいるということで、HSPの人と非HSPでも内向的な人に向けて書かれている本です。
まずはHSPと内向的な人の共通点や相違点の説明があって、この項目でHSPの人が全て内向的というわけではなく、HSPの中には数は少ないけど外向的な人もいるという事がくわしく説明されています。
もちろん内向的であっても外向的であってもHSPと、非HSPでも内向的な人たちには共通点が多いことは前提なんですけどね。その上で、HSPと内向的な人がラクに生きられるヒントが6個紹介されています。
ヒント1 過度な刺激から自分を守る 8個の方法
ヒント2 堂々巡りの不安を断ち切る 3個の方法
ヒント3 日々に喜びや意義を見いだす 5個の方法
ヒント4 不快なコミュニケーションを回避する 6個の方法
ヒント5 自分に正直な選択をする 6個の方法
ヒント6 自分の個性を快く受け入れる 3個の方法
著者のイルセ・サンさんはさすが心理療法士なだけあるので、とても具体的に細かくヒントに対する対処法が紹介されています。
こちらの本はこの一冊でHSPの勉強が出来るというよりは、「自分はHSPかな?それとも内向的なのかな?」と思っている人がより詳しい自己診断テストが出来るし、HSPであっても内向的であっても生きづらいと感じている事に共通性があると思うので、その対処方がたくさん紹介されているのは非HSPの人にも有意義な一冊だと思います。
「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」を読んだ後にこの本を読むと、更にHSPの特徴を理解できるし、対処法を知れて気持ちもラクになれると思います。
ちなみにこの本の自己診断テストには、診断テストが2つ付いていて①敏感(HSP)度診断テストと②内向度・外向度診断テストの2種類があります。HSPで自分はHSS型HSPの可能性があるかな?と思う方にはこの診断テストはとても良い診断テストだと思います。
私はこの本を勉強のための2冊目として読んだのですが、1冊目で感じた「自分がHSPなのはわかったけど、それをどう実生活に活かせるの?」という疑問を解決できる本だったので、「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」と「敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント」はセットで読むのが良いと思います。
ただ今回紹介した2冊はデンマークの方が書いている本なので、読んでいて少し日本人の感覚と違うかな?みたいな部分もありました。
最初はこの2冊でHSPの勉強は終了と思っていたのですが日本人が書いたHSPの本も読みたくなったので、この後は日本人が書いた本を探すようになりました。
後編では日本人が書いたHSPの本で私が読んだ本を紹介したいと思います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません