奈良県・大神神社と法隆寺の旅②

今回は奈良旅行の目的地、大神神社のブログを書いていきたいと思います。
1月の末に大神神社に行きたいなという思いが急に頭をかすめました。
以前からいつか大神神社に参拝に行きたいとは思っていたけど、九州に住む人間としては奈良へのアクセスが遠すぎてなかなか行く機会に恵まれないままでした。
とはいえ大神神社に急に行きたくなったのでネットでアクセス方法などを調べていたら「大神神社はよばれた時に行く神社」というフレーズをあらゆるサイトで目にしたので、単純な私は、じゃあ今いかなきゃじゃん!と思い立ち、急きょ奈良に行くことにしました。

三輪明神・大神神社

前回のブログで少し触れたのですが、大神神社の最寄り駅の三輪神社から一駅前の桜井駅まではたどり着いたのですが、桜井駅の北口にいた私はJRまほろば線の南口への行き方がわからなかったので、北口のロータリーにいたタクシーで大神神社まで連れて行ってもらいました。参考までにタクシー代は1350円でしたよ。

タクシーの運転手さんはとっても優しい方で、大鳥居を過ぎて二の鳥居の前まで連れて行ってくれました。しかも途中の踏切が下がってしまって踏切の前で電車が通り過ぎるのを待っていたのですが、運転手さんは踏切の前でメーターを止めてその金額で精算してくれました。降りますよと言ったのですが、最後まで乗っていてくださいと二の鳥居の前まで連れて行ってくれました。

この大鳥居はタクシーで通り過ぎた時、あまりの大きさに驚きました!

奥にあるきれいな円錐形の山が三輪山です。

大鳥居の大きさを伝えたくて近くまで行って写真を撮ってみたんだけど、大きさは伝わりますか?まわりにあるのぼりや車の多きさと比較して伝われば嬉しいです。

こちらが二の鳥居です。この先の参道をまっすぐ進むと拝殿があります。

二の鳥居の前に立つと、急に周りの空気が変わって厳かな雰囲気を感じます。
鳥居の前で挨拶をして参道に入ると、周りの木々のおかげなのか厳かな雰囲気から一変して穏やかな雰囲気に囲まれて心地よかったです。
この日は最高気温が3度というとても寒い日だったのですが、境内の中は不思議と寒さを感じなかったです。気が風を防いでくれていたのかな?

二の鳥居を過ぎて参道を歩いていると左側に祓戸神社があります。参拝をして体と心を祓い清めてもらってから大神神社の拝殿を参拝することをおすすめします。
この日は参拝客が多くて祓戸神社の前には長い行列ができていて、私もみなさんと一緒に並んで祓戸神社を参拝して清めてもらいました。
体も心も清めてもらえたので、拝殿に参拝しに向かいたいと思います。

こちらが大神神社の拝殿です。大神神社は三輪山の中腹にあって、御神体は三輪山そのものというめずらしい形態の神社です。

大神神社の御祭神は大物主大神です。
大物主大神といえば国造りの神様として有名で、古事記、日本書紀、出雲国造神賀詞、播磨国風土記など様々な書物に登場しているし、国造り、疫病除け、酒造り、稲作、国土開拓、薬の神、山の神と人間の生活にはすべて関わりがある神様です。

今年は巳年です。蛇といえば大神神社と縁が深い事で有名です!

大神神社の御祭神である大物主大神が蛇の姿で現れたという記述が日本書紀にあるので、巳年に大神神社を参拝できてよかったです。

社殿のすぐ近くには巳の神杉という杉の大木があります。

この神杉には大物主大神の化身の白蛇が棲むといわれているそうです。参拝する時に蛇の好物の卵と日本酒をお供えするそうで、後で知ったのですが大神神社に来る途中のお店で卵と日本酒のお供え物セットが販売されていました。

拝殿から少し離れて祈祷殿の前を通ったら有名な「なでうさぎ」の石像がいたので、私も並んでなでうさぎを撫でさせてもらいました。
大物主大神は大国主神と同一神といわれていて、有名な神話の因幡の白兎の大国主神の使いとしてこのなでうさぎの石像が設置されているそうです。このうさぎの石像を撫でると幸福をいただけるし、撫でた箇所の痛みを取り除いてくれるんだそうですよ。

境内案内図を見たら神様の荒魂を祀る隙井神社があったので、こちらにも参拝に来ました。

荒魂(あらみたま)とは神様の勇猛な側面のことです。神様は和魂(にぎみたま)という優しく温和な側面と荒魂というふたつの側面があるのですが、荒魂は特に力が強いといわれています。
荒魂は名前の通り荒々しくて時には祟りをすることもありますが、荒魂を祀ることで強い力で守護をしてくれるとも言われています。

隙井神社の敷地内には三輪山の登山口がありました。隙井神社の授与所で登山の受付をしたら三輪山に登ることができるんだそうです。

大神神社の御神体である三輪山に登れるなんてすごいですね!少し畏れ多い気もしますが、登山をされる方は参拝の気持ちで登山をするんでしょうね。

狭井神社の社殿の奥には薬井戸があって、ここから湧き出ているお水は万病に効くという御神水といわれています。せっかくなので飲んで健康になりたいと思います。

御神水は湧き水らしいのですが、ボタンがあって押したら御神水が出てくる仕組みになっていました。端には紙コップが置いてある棚もあって、至れり尽くせりで感心してしまいました。
御神水は冷たくて美味しかったです。

この御神水は授与所でペットボトルに入っているものを受けることができます。サイズは大と小があって、小さいペットボトルは100円でした。

せっかくなので両親へのお土産に購入して帰りました。これを飲んでみんなで健康になりたいと思います♪

他にも境内内には参拝できる神社がありますが、夜行バスで九州から大阪、更に大阪から奈良に来て疲れていたし、大神神社の境内はとても広くてけっこう歩き回ったので、狭井神社を出てすぐ近くの市杵島姫神社を参拝してから帰ることにしました。
福岡から来た私としては、宗像神社の神様である市杵島姫命に遠い奈良で会えたことになんだか懐かしさを感じました(笑)

こちらは、帰りに二の鳥居に向かって参道を歩いている時の写真です。

この写真を見るだけで心が落ち着いて来ます♪

福神堂の三輪そうめん

参拝をした後は、大神神社すぐ近くのお店でお昼ごはんを食べたいと思います。
二の鳥居のすぐ右側にある福神堂で名物の三輪そうめんをいただきます。

私が参拝した日は平日にも関わらず参拝客が多い日だったらしく、13地を過ぎても福神堂さんはお客さんで賑わっていたので、ウェイティングの紙に名前を書いてお店の外で順番を待ちました。
10分ぐらい待って、お店に案内してもらえました。

メニューは単品の素麺や定食もありましたが、煮麺の単品を頼みました。お値段は780円です。

そうめんは冷たいほうが好きなので冷たいそうめんを食べたかったけど、この日は最高気温3度という寒い日だったので、温かいものを食べたくて煮麺にしました。

まずはおつゆを一口。出汁が美味しいし温かいおつゆが体にしみます♪ほんのりゆずの風味も感じるし、すっごく美味しいです!

素麺の茹で加減も美味しくて、煮麺より冷たいそうめんが好きな私が初めて美味しいと思った煮麺でした。わかめが合うのはもちろんなんだけど、えのきのシャキシャキ感が加わって更に美味しかったです。写真では分かりにくいけど味が付いたしいたけも入っていて、このしいたけの味変も良かったです。しかもやっぱりおつゆが美味しいんです!そうめんを食べ終わってもおつゆを飲み続けてしまいました。
本場の三輪そうめんは美味しかったし、大神神社の近くで食べることができて更に良かったです。

今西酒造で日本酒を購入

酒作りは三輪が発祥の地といわれていて、酒蔵に吊るされている杉玉は大神神社から各酒蔵に届けられているそうです。酒作り発祥の地が三輪で全国の酒蔵と大神神社に大きな関わりがあるなら、それはもうここで日本酒を買って帰るしかないですよね!
大神神社参道に今西酒造の店舗があったのでお土産に日本酒を購入したいと思います。

ちなみにこちらでは酒粕も販売されていたんだけど、来るお客さんみんな酒粕を買って帰っていました。酒粕だけを購入しに来ている人もいるみたいでしたよ。みんな酒粕を何に活用しているんだろう?

こちらはお土産用に購入したのは三諸杉の木桶菩薩という日本酒です。三輪山は三諸山とよばれてもいて、みむろは実醪(お酒のもと)という意味もあるそうです。

三諸杉というお酒でも色々な種類があって、こちらは最古の醸造製法で造られたという説明文に惹かれて購入してみました。
自宅に帰って家族と飲んでみましたが、飲み口は軽いのにすごく複雑な味わいがガツンとくるような感じで、うまく説明できないんだけど日本酒のすべての要素の味わいを一口で感じるようなお酒でした。この味をもっと理解するために、また機会があったらもう一度飲んでみたいです。

で、こちらは前のブログで紹介した、ホテルで飲んだ小さいサイズの上撰・三諸杉です。

せっかくなら三輪の地で、三輪で造られたお酒を味わいたかったんです♪
こちらの三諸杉はすごく飲みやすいけど日本酒の旨味もしっかりあってぐんぐん飲み進められちゃうので、気がついたらいい気分に酔っ払ってしまっていました(笑)
今西酒造さんの日本酒は、おつまみ不要でお酒の美味しさだけで飲める日本酒でした。

白玉屋榮壽のみむろ最中

ネットで調べたら白玉屋榮壽というお店のみむろ最中という最中が奈良・桜井のお土産の定番らしいのですが、大神神社の大鳥居のすぐ横に三輪本店があったので行ってみました。

こちらには茶寮というカフェがあってこちらでもみむろ最中が食べられるそうなので、ここでお茶をすることにしました。

抹茶・みむろ付きを頼みました。お値段は700円でした。紫蘇茶もついてきましたよ♪

こちらがみむろ最中です。

香ばしい最中のなかに甘さ控えめだけど小豆の美味しさを感じる上品なあんこが入っています。
食べたときはつぶあんだけどこしあん要素も感じる不思議なあんこだなと思っていましたが、後から調べたら別の釜でつぶあんとこしあんを作って、あとから合わせているんだそうです。だからつぶあんなのにこしあんの上品さがあるあんこだったんですね!

コーヒーとのセットもありましたが、私はお薄が好きなので抹茶とのセットにしました。

なかなかお薄を飲む機会がないので嬉しかったです♪
上品な甘さのみむろ最中とお薄の相性は抜群でした。そして食後にいただく紫蘇茶で口の中がスッキリ。完璧な組み合わせでした!

まほろば線の電車に乗って三輪駅から桜井駅へ

行きはJRの駅に行きつけなかったのでタクシーで来てしまいましたが、帰りはJRで三輪駅から桜井駅に戻りたいと思います。
参道を歩いているとJR三輪駅左折と書いた小さな看板があったので、道案内通りに歩いていきます。

小さな商店街を道なりに歩くと、三輪駅に無事に着きました。商店街には食事やお茶ができるお店も何店舗かありましたよ。

三輪駅はなんだか味がある駅です。

駅の構内も雰囲気があって良かったです。

大神神社という有名な神社のすぐそばにある駅なのに、こんなに素朴な佇まいなんですね。これも味があっていいですね。

三輪駅から桜井駅はJRまほろば線で一駅で、あっという間に到着でした。

念願の大神神社をゆっくり楽しめて大満足でした♪