奈良県・大神神社と法隆寺の旅④
念願の法隆寺の前に着きました。
法隆寺といえば五重塔や夢殿ぐらいしかしっかりした前知識はないのですが、日本史は好きなのでワクワクします。
南大門から法隆寺の境内へ
法隆寺に入る前から境内の広さは実感しましたが、この南大門も圧巻の大きさです。

この写真だけでは比較対象が分かりにくいのですが、3人で肩車してもくぐれるんじゃないかな?と思うぐらいの大きさでした。
この南大門は室町時代に建てられたもので、国宝指定建造物なんだそうです。初っ端から国宝の登場ですが、これからどんどん国宝が出てくることになります。
そして南大門をくぐった瞬間の景色が本当にすごいんです!

あれ?平安時代にタイムスリップしたかな?って本気で思ってしまいました(笑)
法隆寺は今の奈良県に飛鳥時代に創建されたことは分かってはいますが、この南大門からの風景が私が想像する平安時代の京都の都の景色のまんまで、この風景が現代でも普通にみれるなんて感動してしまいました。
奥に進むと法隆寺の境内の案内図がありました。

西院伽藍の左下に参拝者受付という案内があるので、ここから入っていきたいと思います。
西院伽藍
まずは西院伽藍に入りたいと思います。これは西院伽藍の回廊の中門です。

こちらなんと飛鳥時代に建てられたものらしいです!
中門の左側に拝観受付があって、拝観料1500円を支払うと西院伽藍、大宝蔵院、東院伽藍の3ヶ所の参拝券がもらえます。
まずは西院伽藍の金堂を参拝します。

法隆寺のご本尊を安置する殿堂で、こちらも飛鳥時代に建てられたものです。一部が焼損したこともあるらしいけど、こうして建物が残っているのは本当にありがたいことです。
隣りにあるのは五重塔です。いわゆるストゥーパでお釈迦様の遺骨を安置するための建物です。日本最古の五重塔でこちらももちろん飛鳥時代建立です!

法隆寺といえば五重塔と歴史で習っていたので、めっちゃ感動してしまいます。絶対テストに出てきていたもんなー。

本物の五重塔が見れたことが嬉しくて色々な角度で見ていました。こんなすごい建物を飛鳥時代にどうやって建てたんだろう?って考えると感動してずっと見ていられました。
落成した時は五重塔も金堂も壁画などでもっと色鮮やかだったそうです。タイムマシンがあったら落成のお披露目を見に行きたいです♪
次は仏教を学んだり法要をするためのお堂の大講堂です。

こちらは平安時代に建てられたものです。同じ西院伽藍の中に違う時代に建てられた建物があるっとことは、どの時代でも法隆寺が大切な場所だったって事がわかりますね。
大講堂から振り返ったら、逆行だったけど素晴らしい景色でした。

今この写真に写っている建物は全て飛鳥時代に建立されたものと考えると、この景色は飛鳥時代に生きていた人も見ていたってことですよね!エモい!
大講堂の中にいたときにちょうど鐘がなりました。まさに鐘が鳴るなり法隆寺ですね。

ちょうど中の薬師三尊像や四天王像を参拝していた時だったので、とても厳かな雰囲気でした。
この西院伽藍を囲んでいる廻廊も飛鳥時代に建てられたものです。

どいでもいい自分語りになりますが私、廻廊が大好きなんです。

法隆寺の廻廊がかっこよすぎて、満足するまでしばらく廻廊をうろうろしていました(笑)
西院伽藍を出るときに出口にいた方が「次は大宝蔵院に進んでくださいね」と声をかけてくれたので、入口でもらったパンフレットの地図に視線を移しただけだったのに、本当に親切丁寧に行き方を教えてくださいました。実際に行ってみると敷地内が広いので教えてもらっていて助かりました。
西院伽藍から大宝蔵院へ
教えてもらった通り進んでいたら人がたくさんいる建物がありました。何だろう?と思ってパンフレットを見てみたら聖霊院と案内がありました。

二棟連なっていて前が西室・奥が東室という細長い建物で、もともとは僧侶の住居だったそうです。
が、鎌倉時代に聖徳太子信仰が広まり、西室を改造して聖徳太子尊像を安置して聖霊院となったそうです。みなさん聖徳太子を参拝しているみたいでした。
次に私が興味を持ったのはこちら。なんと読んでいいのか分からなくて漢字変換もできなかったので名前は紹介できないけど、蔵です。

この蔵が建っている足場を見て感動したんです(笑)
よく日本の遺跡を見に行って、お寺や正殿の跡地とかに土に整列したまま埋もれている石があるじゃないですか?あれって何のためにあるのか不思議だったんですけど、こうして上に柱を載せるためのものだったんですね!私のもやもやの1つがなくなりました(笑)
その先に食堂に利用されていた建物がありました。

この二棟並んで建てる建築方式は飛鳥時代の建築によく見られる手法という説明が添えられていて、たいへん興味深かったです。
ちなみになんですが、このブログのページで今まで写真を載せて紹介した建物は、全て国宝指定建造物なんだそうです。(食堂の写真の右側の建物は重要文化財指定建造物です。)
さすが飛鳥時代創建の法隆寺ですね!国宝だらけです。
そしていよいよ大宝蔵院に到着です。この建物自体は新しそうだし、何なんだろう?と不思議に思いながら入ってみたら、なんと法隆寺の宝物類や聖徳太子に関する宝物類が展示されている場所でした。

展示されているものは飛鳥時代、白鳳時代、奈良時代、平安時代の国宝指定や国宝級の宝物たち!美術館が好きな私には見ごたえがありすぎて大満足でした。
しかも日本の仏教美術を代表するといわれている飛鳥時代に造られた209.4メートルもある国宝の百済観音像も安置されていたのですが、表情や立ち姿は優雅さもありつつ、その大きさは迫力もあって、もう大宝蔵院だけでも入館料1500円収められるぐらいに楽しませてもらいました。
大宝蔵院を出て東院伽藍に向かうために東大門に進むまえに、もう一度西院伽藍を振り返ってみます。

まるでタイムスリップしたかのような景色ですね!
では東大門をくぐって東院伽藍に向かいたいと思います。

くどいようですが、この東大門も国宝指定建造物でした。
歴史が深すぎてあらゆる場所が国宝指定って、本当に法隆寺はすごいお寺です。
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